遠藤登記測量事務所 土地家屋調査士 遠藤幸保 の日記
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調査報告書の改定
2016.01.16
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1月14日(木)付の東京土地家屋調査士会からのメールで不動産調査報告書の様式が改定される旨のお知らせがありました。
運用開始日は3月14日(月)からで、現行様式との併用期間は9月16日(金)までとのことです。
東京会では2月25日(木)に開催する法令研修会で、改定内容等の詳細に関する説明を行うので、会員は必ず出席するようにとの注意書きも併記されていました。
日調連からの法務省民事局長への照会文の中で「現行様式は8年を経過しており、表示に関する登記事務の適正・効率化への更なる寄与をはじめ、報告書作成事務の軽減等を目指し、現行様式の改定について検討を重ねた結果、改定版を策定した。」と改定の趣旨が書かれていました。
早速、改定様式をコピーして記載内容を確認したところ、項目的には現行様式と比較して大きな差異はないようですが、フォーマットがガラリと変わったので、慣れるまでは暫くまごつきそうな感じがします。
私がざっと見ての大きな変更点は以下のとおりです。(間違っていたらご容赦下さい。)
【土地】
①所有権登記名義人等の本人確認方法欄が、運転免許証・個人番号カード・面識あり・その他( )から選択するようになり、連絡先(電話番号等)が新設された。
②隣接地欄の表示がなくなった。
③現地の状況を遠景と近景で撮影する欄が新設された。
④「基本三角等・恒久的地物(登記基準点・参照点等)からの測量」から「基準点測量等」に変わり、記述内容がかなり詳細になり、基準点等の遠景・近景写真も添付するようになった。
⑤観測日欄が新設され、開始日と終了日を記述するようになった。
【建物】
①所有権登記名義人等の本人確認方法欄が、運転免許証・個人番号カード・面識あり・その他( )から選択するようになった。
②隣接地欄の表示がなくなった。
③写真添付欄が全景写真と調査箇所( )写真に表示が明確に分けられた。
④建物の完成度欄が新設され、完成・工事途中から選択するようになった。
⑤床面積の算定欄に階段室(現行外部階段)・ベランダ等が新設され、特殊階にロフト・小屋裏・床下収納が新設された。
改定版を見ての感想としては、建物は現行様式と比べてかなりすっきりした感じがします。(隣接地欄の表示がなくなったためと重複して記述しなければならない項目がなくなったためと思われます。)
今現在L社の調査報告書の作成ソフトを使用していますが、昨年2月に導入してやっと慣れたと思ったら今回の改定のお知らせで、今まで登録した内容がフォーマットの変更で全部白紙になってしまうかも知れないし、改定版に対応したソフトがいつ提供されるか少し気がかりなところです。
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土地家屋調査士法人 山口事務所 →http://endo.han-jo.jp/
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