遠藤登記測量事務所 土地家屋調査士 遠藤幸保 | 日記 | 過去最大規模の現場の受託

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遠藤登記測量事務所 土地家屋調査士 遠藤幸保 の日記

過去最大規模の現場の受託

2017.04.22

区画整理区域内の土地を16区画に分筆する登記の依頼が大手ハウスメーカーからありました。

それも分筆だけではなくその後の建物表題登記、保存・設定まで一連の仕事として発注していただけるようです。

まずは、その区割案を作成してほしいということで資料を送付していただいたのですが、どの様に区割するのかはわかりましたが、肝心の座標データが送られてこなかったので問い合わせたところ、そのハウスメーカーでも現在持っていないとのことでした。

そこで、近くに住んでいる所員の方に区画整理事務所へ委任状を持って座標データを取得に行っていただきました。

最初は中3営業日後でないとデータが出せないと言っていたのですが、その所員の方の交渉のお蔭で中1営業日でデータを出してくれることになりました。

2㎡以上のごみ置場も2~3か所設置しなければならないので、全部で19区画に分筆しなければならず、我が事務所では過去最大級の規模の分筆になります。

幸い当該地は3方向道路に囲まれている土地なので、道路を入れずに済むため開発行為にはならずに済みそうです。

また、この土地の施主様は定期借地権付き戸建分譲の手法でこの土地の有効利用を図ろうと検討しているとのことで、最初は何のことか全くわからなかったのでネットで調べてみたところ次のようなメリット・デメリットがあるとのことでした。
①定期借地権ですから「旧借地権」「普通借地権」と異なり、一定期間経過後は必ず地主に土地を返還しなければならず、その期間は一般的に50年が多い。
②結構高額な保証金を地主に預け入れますが、これは土地に保証金返還請求権の抵当権を借主が第一順位で設定するので、保護されます。土地の名義が変わったりしても預け入れた保証金は契約解除の際に返還されます。
その他に毎月の地代を例えば3万円支払うことになります。
③定期借地権付のメリットの一番大きな要素は、所有権は高くて購入できない立地で、住宅が所有できるということですから、ここがハッキリと受益できる物件かどうかが一番検討することです。

なかなか複雑な手法であり、貸主・借主とも損益分岐点をどこに設定するかで悩むところではあります。

ともあれ、折角いただいた大きな現場ですので、所員一同力を合わせて成功裏に終わるよう最大限の努力を払うよう決意を新たにしているところです。

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土地家屋調査士法人 山口事務所 →http://endo.han-jo.jp/

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