遠藤登記測量事務所 土地家屋調査士 遠藤幸保 の日記
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厄介な表題登記のご依頼
2017.12.16
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得意先のハウスメーカー様から土地分筆登記とその土地上の未登記建物の表題登記の依頼を受けました。
境界確定測量に先立って現況測量を実施したところ、未登記建物4棟の表題登記及び風呂場と台所を附属建物とする表題部変更登記が必要であることがわかりました。
既登記建物は2棟あることは事前の調査でわかっていて、そのうちの1棟は建物図面があるので特定できるのですが、もう1棟については建物図面がないのでどの建物か特定できない状態です。(その敷地上には全部で6棟の建物があります。)
さらに固定資産評価証明書には、既登記建物2棟と未登記建物1棟しか表示されていません。しかも、表題部変更登記が必要な1棟を除く5棟についてはほとんど同じような形をしているので、既登記建物の特定が余計難しい状態です。
これから、施主様から建物を建築した経緯について色々とヒアリングして1棟ずつ特定していかなければなりませんが、建築年がかなり古く確認済証などは存在しないものと思われ、所有権証明書を探すのに相当苦労しそうです。
ハウスメーカー様に費用がかなり高いものになるので、登記せずに解体する方向で考えられないかお尋ねしたところ、その敷地上に建っている建物についてはすべて登記することが売買の条件になっているとのご回答でした。
この様な複雑な物件を受託すると、新築物件を登記するような訳にはいかず、調査等に相当な時間を費やすことになり、年が明ければ決算を始めとして多忙な状況が予想されるので、この年の瀬を迎えて強いプレッシャーを感じてしまいます。
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土地家屋調査士法人 山口事務所 →http://endo.han-jo.jp/
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