遠藤登記測量事務所 土地家屋調査士 遠藤幸保 の日記
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迷う場面
2018.04.14
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某ハウスメーカー様の案件です。
事情は下記のとおりです。
①某ハウスメーカー様の共同住宅を建てたいが、接道要件を満たしていないので建設できない施主様がいらっしゃいます。
②その道路は公図上L型になっていて、公道から直線で途中までは位置指定道路になっていますが、施主様の土地には届いていなので、L型の土地を分筆し、位置指定道路に接道するように分筆した部分を施主様が購入するという計画になっています。
③その土地の所有者は都内にお住まいで恐らく90歳を超えているので、位置指定道路のすぐ近くに住んでいる義理の弟さんに管理を任せています。
④ハウスメーカーの担当者様が5回位訪問しても会えず、電話をかけた回数も入れると10回位はチャレンジしたが会うことができないでいました。
⑤その担当者様が人事異動で職場が遠くなってしまったので、今までのように頻繁に訪問できないので、境界確定の一環として、その義理の弟さんと会って、測量の承諾やその後の進捗について詰めていただけないかという依頼を受けました。
⑥そこで、4月初めに施主様・ハウスメーカーの担当者様と打合せを持ち、先ずはハウスメーカーの担当者様がもう一度義理の弟さんに会いに行き、会えない場合測量の承諾と連絡がほしい旨の置き手紙をして来ようということで、先日訪問しましたが、結局会えずに置き手紙をしてきたとの連絡が入りました。
⑦それから数日後、ハウスメーカーの担当者様から電話が入り、義理の弟さんの娘さんから連絡があり、義理の弟さんは約2か月前に脳卒中で倒れ入院していたことがわかり、測量に入らせてほしいと娘さんを通じて依頼したところ、承諾していただけたとのことでした。ちなみに、義理の弟さんは快方に向かっているとのことでした。
普段から大きな仕事を発注してくださったり、懇意にしていただいている関係上無下にお断りすることもできず、かと言って義理の弟さんが会って下さらない場合、どうしたものかと思いあぐねていたところでしたので、義理の弟さんの状況がわかり測量に入ることの承諾もいただけたのでホッとしているところです。
本来は、出だしの部分はハウスメーカーの担当者様にお任せするのが筋なんでしょうが、かと言って固いことばかり言っていては分筆登記という本来業務が進みませんので、結果オーライになって本当に良かったと思っています。
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土地家屋調査士法人 山口事務所 →http://endo.han-jo.jp/
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