遠藤登記測量事務所 土地家屋調査士 遠藤幸保 | 日記 | 官民境界確定図との辺長乖離

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遠藤登記測量事務所 土地家屋調査士 遠藤幸保 の日記

官民境界確定図との辺長乖離

2014.08.15

8月9日の日記で書きました市街化区域内の山林の測量の精度が1/17,800と出ました。また、縄伸びも公簿面積809㎡に対して実測面積は1,000㎡を上回る結果となりました。
約10mの高低差があり、トラバース点も7点であったことを考慮すると、まずまずの精度ではないかとホットしているところです。

ところが、西側に赤道があり、昭和51年に官民境界確定がされているのですが、境界確定図に載っている5点の点間距離の方が実測した点間距離に比べて最大で22cmも長く、到底調整できる乖離ではないので、法務局に相談に行ってきました。

回答はいたって明瞭で、法務局としては官民境界確定がされているか否かのチェックはするが、その辺長のチェックまではしないので、地積測量図に実測した辺長を記載し、調査報告書にその辺の事情を記載してもらえればよろしいとのことでした。この取り扱いが今回のケースのみか否かについては、確認し忘れてしまいましたが、当方にとっては有難い回答でした。しかし、最大で22cmもの辺長の乖離を解決するにはこの方法しかあり得ないとも思いました。

私が調査士として悩まされるのが、昭和の時代の地積測量図で、トータルステーションなどの精密な測量機器があまり普及していなかったかもしれない時代に作成された地積測量図は、今回ほどひどくないにせよ辺長が合わない、座標法で求積されていないなど復元測量に苦労する場合が多く、中には使い物にならないものもあります。(勿論、現地復元性の高い立派な地積測量図も多々ありますが・・・)

平成17年の不動産登記法の大改正により、全筆測量が原則となった地積測量図が出てくると、何かホットする気持ちになるのは私だけでしょうか?

今回のも高低差が約10mの赤道の官民境界確定で、昭和51年作成のものですから斜距離をテープで測ったものではないかとさえ疑いたくなるケースでした。

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