遠藤登記測量事務所 土地家屋調査士 遠藤幸保 の日記
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因果な商売
2014.09.15
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8月15日の日記で書きました市街化区域内の山林の境界立会いが9月4日に、そして9月12日には杭(コンクリート杭)の埋設も終了し、現場での作業はすべて終了しました。
この杭の埋設は、60cmのコンクリート杭を埋設する穴掘りの力仕事と掘った穴にそのコンクリート杭を入れて1mm単位まで合わせる「測設」と言われる細かい作業とのギャップに毎度のことながら疲労困憊となります。
まず、立ち合い用に仮杭として木杭を測設して設置し、立会完了となると仮杭を抜いて両刃スコップで約60cm土を掘り、そこで確認のため再度測設し、乾燥生コンを根巻きしてまた測設し、土を埋め戻してまた測設し、1mm以内に収まるよう小石で調整してまた測設といった具合に進行していきます。
すべて杭を入れ終わったら、最後に「検測」と呼ばれる点間距離の確認を行います。この検測で「計算距離」と「観測距離」との誤差を少なくするためには、杭の埋設をつまり「測設」をしっかり行っていなければなりません。
人間のやることですから、何かの勘違いで杭を誤って入れる危険性がないとは言えません。このヒューマンエラーを未然に防止するのが「検測」だと私は思っています。
ですからどのように工夫しても、検測ができない場合以外、私はトータルステーションを使用して、検測を実施しています。因果な商売です。
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遠藤登記測量事務所→http://endo.han-jo.jp/
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